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困ったときは遺書としてお使いください

砂塵の先に見えたオアシスのようなバブリーランドとアクエリアス杯オープンの蜃気楼

 

 

 

(諸々を飛ばしたい方は以下の目次をご活用ください)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前説

 

お疲れ様です。斬進です。今月もやってまいりました、チャンピオンズミーティング記事のお時間でございます。調整とかもあるので特に今回は決勝後24時間以内にアップロードしなければいけなさそうで頑張ってます。上げ忘れがなければちゃんとどうにかなっているはず。

今月は大規模改修直前ということで、わりとそわそわしたままいつの間にかチャンミが始まってました。今まで真面目にやったことのあるソシャゲがアニバを集中的に祝ったりしないというか、新しい何かを大量に投入することがないタイプでした。なので「1周年でスキルとか大量に改修するしキャラもいっぱい追加するよ!」と言われるのが人生初なんですね。そりゃ気もそぞろになる。許してください。

それはともかく、結局現実的な魔改造でも10名そこそこしか走れるウマのいない世界のダートチャンピオンズミーティングが果たしてどんな結末を辿ったのか。短距離チャンピオンズミーティングよりもさらに幅の狭かったその一部始終をご照覧あれ。

 

 

 

 

 

 

アクエリアス杯基礎スペック

 

東京レース場・ダート1600m(マイル/根幹距離)・左回り・冬・晴・良 。

モチーフはフェブラリーステークス

スタート直後芝のコースからダートに入って序盤終了と同時に下りと上り、400mほど行ってコーナー。3コーナーやや終わり際にレース中間点、70m行ったところで最終コーナー。最終コーナー終わり際に終盤スタート、30m進んで最終直線に入って以降500mほどを直進。スキルは発動しないものの、残り400mほどから200mほどふたたび上り坂。

構造そのものは非常にキャンサー杯に近い。*1

 

 

 

動機と見渡したメタ

フェブラリーステークスのチャンピオンズミーティングをフェブラリーにやらずしていつやるのか」――そんな懸念は果たして払拭されることとなった。1月のカプリコーン杯終了から間を置かず、発表された2月のチャンピオンズミーティングは初のダートレース。チームレースでもおなじみのマイル距離だった。

そしてダートであることに次ぐ特徴といえば、レースコースの殆どが安田記念等をモチーフとしたキャンサー杯とほぼ変わらない、という部分である。つまり当時を経験していたトレーナーたちは、そのレースを下敷きにレース考察を始められる。もちろん気を付けるべきは当時と実装済ウマ娘、あるいは実装スキルの差異ではあるが、とはいえ1度回ったメタをなぞるのに車輪を再開発する必要はない。そして、そんなときのためにこの記事群があるのだ。

キャンサー杯のオープンリーグのメタは三竦みだった。等倍で発動することのできるセイウンスカイ本人を筆頭として《地固め》→中盤スキル→《アングリング×スキーミング》とハナを取り続けることで勝利を掴み取る【地固め逃げ】、その逃げを豊富な中盤スキル――主に《コーナー巧者○》《マイルコーナー○》《スピードスター》などのコーナースキルによって捕まえほぼ有効加速として機能する等倍《プランチャ☆ガナドール》に繋げる【先行エル】、そして先行が増えたところで発動できるのは最大2名という《プランチャ》の弱点をついてだれた先行を踏み台に大量の加速ガチャを通していく【差し】である。どれかが増えればどれかが勝ちやすく、そしてもうひとつが負けやすくなる。空気を読み切ることが重要なチャンピオンズミーティングだった。

では、半年強経ったうえにダートになった現在はどうなっているのか。

まずダートであることによって起動できるスキルが3つ。《レコメンド》-《チャート急上昇!》*2と《前列狙い》-《狙うは最前列!》*3、《砂塵慣れ》*4である。《砂塵慣れ》については通常の白回復とほぼ同等だが、《チャート急上昇!》は中盤のポジション確保に、《狙うは最前列!》はふんわりとした加速がつく故にほぼ全脚質でガチャ加速がふんわりつけられる。カプリコーン杯の《登山家》とは違う形での加速ガチャである。

そして次に半年を経て追加されたウマ娘やスキルたち。《狙うは最前列!》を現在唯一積むことができグレードリーグでは《豪脚》《乗り換え上手》とともに3枚終盤金加速ガチャという暴走を繰り出すことのできるアグネスデジタルウマ娘としては筆頭で、次いで固有が遅めに出ることで終盤開始直前にスピードを上げそのまま高スピードで終盤加速にかかる時間を短縮できる和服衣装のゴールドシチー。スキルにおいてはなにはともあれ《アオハル・》シリーズや《真っ向勝負》といった先行待望の加速スキルが追加されたことが最も大きいだろう。好位置で加速が発動すれば《プランチャ》などを含めて十分に逃げを差しきれるだけの加速が揃い、逃げの優位性は幾分かは下がったとも言える。

しかし、やはり最も大きいのは「ダート適性バが少ない」という懸念点だった。ダート/マイルともにAなのはアグネスデジタルスマートファルコン・正月衣装ハルウララの3名のみ。因子継承を最大限活用して育成開始時点でダート/マイルをともにAにできる範囲にいるのは2月1日時点では9名14種*5であり、ハルウララエルコンドルパサーを除けばすべて星3ウマ娘。つまり継承ガチャを成功させなければ、(おそらくダート適性の不備によってパワーが大きく下がった)不適性ウマ娘を出さなければならなくなる。*6そしてここがオープンリーグである以上魔改造は予選が進めば進むほどそこまで多くならないだろう、というのは、前回の短距離チャンピオンズミーティングで学んだことだった。ましてや、ダート因子の確保が難しいうえに確保したとしても継承でダート継承を引く必要がある今回では輪をかけて。

つまり対策としては列挙された9名14種の分布をどう読み切るか、そしてそれの対策をどう取るかに焦点を当てるか。さらにピンポイントに絞るとすれば、先行エルコンドルパサーをどう抑えるかである。

再三再四この系統の記事でも書いたとおり、オープンリーグには8200点の天井がある。そして逃げは等倍《キラキラ☆STARDOM》によってハナを維持する能力が高いスマートファルコンが筆頭になることを考えると、ハナを奪いにいくために基本的に《地固め》を積む必要がある。そして《地固め》は評価点をかなり圧迫する。*7スマートファルコン本人の固有がダート補整もあって極端にレベルが上がりやすいこともあり、他にスキルを入れる余白が少ない。それに対して【先行エル】は《マイルコーナー○》《先行コーナー○》《抜け出し準備》《コーナー巧者○》などの白スキルを固め打ちしてもスマートファルコンの固有がコーナーで発動しないこともありかなり差を詰めることができると考えられる。そして2位以上なら等倍《プランチャ》から捕まえることができるのであれば、初期☆2でありほぼ全員が持っているであろうのも合わせてこれが一番警戒すべき組み合わせであることは明白だ。

もちろんこれで捕まってしまうからと言ってスマートファルコンを出さない、という選択肢は無い。残念なことに未だに水着マルゼンスキーもバレンタインミホノブルボンも持っていないため、逃げの選択肢は直線とはいえ中盤維持に貢献できるスマートファルコンになるだろう。彼女には余ったスペースでステータスかコーナースキルを積んでもらって精一杯逃げてもらうしかない。

同じく、先行エルを出さないという選択肢もそこまで大きくはない。逃げを1枚出しているが故に逃げ-先行が増えれば増えるほど固有を発動できる確率が下がるとはいえ、等倍《プランチャ》はどう考えても積み得になる。アオハル杯での育成をすればスキルヒントもある程度集めやすく、かつスタミナ600を確保すればおそらくマイルを無回復でも走り切れることを考えれば、ここに一番力を入れるべきであろう。

そして最後に先行エルを捲れる差しについてだが、実質手持ちだと魔改造無しで走れるのは通常衣装オグリキャップアグネスデジタルしかいない。今回もオグリキャップの《勝利の鼓動》はやはり有効ではあるが、最大の問題は《豪脚》の入手方法だ。オグリキャップの育成にサポートSSRパワーオグリキャップを使うことはできないため、《豪脚》の入手にはSSR根性グラスワンダーを編成する必要がある。緑スキルや《地固め》が確定で貰えるわけではないので、やはり今回はアグネスデジタルを優先したかった。今回有効加速として名を挙げられる《豪脚》《乗り換え上手》《狙うは最前列!》の3つの金スキルのうち、《狙うは最前列!》だけはポジション+加速スキルという位置づけであるため評価点が低く*8差しウマのポジションを「加速スキルを最速発動すれば勝てる」とするなら安いほうがそれ以外にリソースを割きやすい。また2つ順位を上げられれば《尊み☆ラストスパー(゚∀゚)ート!》で更に終盤の早めのタイミングからスピードアップが狙えることもあって、やはりダートで活躍してもらうことになりそうだった。

その後ガチャ更新によってサポートSSRパワーアグネスデジタルが《狙うは最前列!》のイベントと《左回り○》やら《前列狙い》やらのヒントを持って追加され、理論上は《乗り換え上手》か《豪脚》に加えて《狙うは最前列!》を搭載したうえで等倍《勝利の鼓動》を使えるオグリキャップが育成できることにはなったが、SSR賢さナイスネイチャも今回のSSRパワーアグネスデジタルも持っていないため構成としてはかならずSSR根性のグラスワンダーウイニングチケットを積まなければならず、今回根性があったても有効と言いづらいためステータスの完成度が下がりかねない、という判断をしてやめている。

 

 

 

青天の霹靂、あるいは遅れてきた"1.0"

以降はのんびり育成を回しつつ、妥協できるぐらいの3名を作りあげていこうと思っていた矢先であった。

単発無料で、水着マルゼンスキーを引いたのである。しかもラウンド1開始前日に。

既にウマ娘/スキル/コースの判定各種/新要素などの大規模改修の内容が告知されており、継承不可金スキルにより選ぶことのできる特殊脚質「大逃げ」の実装が確定。逃げと大逃げにどれだけのポジション差やアドバンテージ差があるかはわからないが、少なくともセイウンスカイ本人は非常に厳しく、また水着マルゼンスキーも固有の発動を加えてもどれだけ大逃げに追いつくことができるかが不安視されるという状態だった。水着マルゼンスキーが強いのは緩めの中盤固有でハナを維持あるいは奪い返すことができ、そこから《アングリング》に繋げられる部分である。大逃げより前に行けないのであれば、大逃げより優先するべき場所はなくなってしまう。さらに発表当時に実装されているウマ*9の中で《大逃げ》を手に入れることができるのは(少なくとも発表時点では)サイレンススズカだけであり、個人的に思い入れがあるスズカを走らせない意味もそこまでない。*10

つまり、水着マルゼンスキーを有効に使うなら、大規模変更の直前であるこのチャンピオンズミーティングしか無い。

あくまでサブメンバーとしてだが、ある意味今までの"ウマ娘1.0"を惜しむように、その象徴たる【地固め水着マルゼンスキー】を使ってみたくなったのだ。

 

 

 

育成したウマたち

 

・地固めスマートファルコン

932-604-766-419-416 適性A-A-A 8191点

《キラキラ☆STARDOM》Lv3

プランチャ☆ガナドール》

《アングリング×スキーミング》

《地固め》

《左回り○》

《根幹距離○》

《良バ場◎》

《スピードイーター》

今回は《地固め》+緑スキル3つ+《スピードイーター》を厳選。《レコメンド》を採用できればなおよかった。

 

・先行エルコンドルパサー

992-673-830-324-386 適性A-S-A 8171点

プランチャ☆ガナドール》Lv2

《ぐるぐるマミートリック♡》

《コーナー巧者○》

《マイルコーナー◎》

《前列狙い》

臨機応変

厳選対象はバ場orマイル適性S+コーナースキル2つ+《前列狙い》。余ったから入れた《臨機応変》については後述。

 

・差しアグネスデジタル

916-673-814-285-341 適性A-A-A 8151点

《尊み☆ラストスパー(゚∀゚)ート!》Lv3

《豪脚》

《狙うは最前列!》

《差しコーナー○》

《左回り◎》

厳選は特になく、とにかくステータスと《豪脚》《最前列》。《差しコーナー○》も入ってはいる。適性は芝がSになった。

 

・地固め水着マルゼンスキー

969-606-757-320-348 適性A-A-A 8188点

《グッときて♪Chu》Lv2

プランチャ☆ガナドール》

《アングリング×スキーミング》

《地固め》

《根幹距離○》

《冬ウマ娘◎》

《晴れの日○》

《スピードイーター》

《スリーセブン》

《レコメンド》

引いて2日で無理やり作った水着マルゼンスキー。適性が上がってないのはともかく、《地固め》と緑スキル3つと《レコメンド》の壁があって完成したことがわりと奇跡。

 

・2代目差しアグネスデジタル

971-623-817-253-336 適性A-A-A 8113点

《尊み☆ラストスパー(゚∀゚)ート!》Lv2

《豪脚》

《狙うは最前列!》

《勝利の鼓動》

《左回り◎》

《良バ場◎》

初代デジタルの連帯率を受けてもう少しステータスを底上げすることにした、決勝のみ出走した2代目。固有レベルが1下がり、さらに根性と賢さがかなり下がった。その代わりに緑スキルを含めてスピード・パワー共に大幅な底上げがされている。賢さが下がってスキルが発動しない点に関してはそもそも発動しても運ということで諦めた。なお、適性はやはり芝S。

 

 

 

 

 

本番の記録

 

アクエリアス杯を観戦しながら取ったメモをおおむね無編集で垂れ流す。今回はメンバーの被りも多く、途中書くことが無くなっている部分が多々ある。

今回は主に昼~夕方にかけての隙間時間でマッチングを回している。また、各ラウンド1日目は逃げスマートファルコン/先行エルコンドルパサー/差しアグネスデジタル、2日目は逃げスマートファルコン/逃げ水着マルゼンスキー/先行エルコンドルパサーで回している。

 

 

1回戦1日目1回目(5-0)

フ不3-エ不1-デ絶好2
 デ掛かり。水着マルゼンとかマルゼンとかオグリとかウララとかいるけど、ダート/マイルA以上は0/6。オイオイオイ。当然ながらデジたんは強すぎて《豪脚》圏外、逃げと先行が両方フルスキルなら先行が勝つのは必定。
フ好1-エ不4-デ好2
 デ出遅れ。鬼仕上がってる水着マルゼンとかファル子とかエルとか。急に厳しくない? 本譜では《スピードイーター》出ねぇ~~~って言いながらもクビ差ぐらいまでのリードを守りきって《アングリング》《ガナドール》の黄金コンビを決めて逃げきった。デジたんも《豪脚》《最前列》ガチャを成功させたが、それでも逃げているのでなんかふんわりデジたん怪しい説ある?
フ不3-エ普1-デ絶好2
 フデ出遅れ。ダート/マイルA以上は1/6。オイオイオイ。最大出遅れあったから相手が普通だったら多分死んでるぞこれ。《前列狙い》最速から《プランチャ》《マミートリック》は完璧な走り。
フ好3-エ普1-デ普2
 デ出遅れ、フデ掛かり。単騎逃げ。かなり先行勢が仕上がっていてギリギリだったが、なんとかファル子-エルで1-2を維持。あとは加速継承固有がばんばか出てばばんば。
フ不3-エ好1-デ好2
 全員掛かり。ダート/マイルA以上は1/6。交互にゆるめときつめがきとるんか??? あと《地固め》の発動エフェクト今日1回も見てなくない?急いで流れてるだけなのかもしれないけど。 本譜では終盤開始直前にエルが抜いたせいで《アングリング》も《マミートリック》も発動しなかったけどそんなん関係なかった。

 

1回戦1日目2回目(5-0)

フ不2-エ好1-デ普5
 《プランチャ》《マミー》《真っ向》全積み先行オグリとか、地固め逃げエルとか。地固めどうしの競り合いでスレスレハナを守って最速《STARDOM》で安定、そこから《スピードイーター》。《アングリング》ガチャに失敗し、迫る等倍《プランチャ》逃げエルをどうにか《マミートリック》だけで差しきった。こっわ。
フ絶好1-エ普3-デ普2
 パワー1000先行デジたんとか差しコンドルパサーとか。とはいえ絶好調の暴力、ダート逃げの先頭は譲らない。エルが先行バ群の中に取り込まれたのもあって綺麗に逃げ切った。
フ好3-エ普1-デ不2
 デ掛かり。半分ほどが適性欠け。あと単騎逃げ。単騎逃げすぎて《STARDOM》を発動できずギリギリうちのエルに差しきられる。もうなんか書くことなくなってきてないか?
フ不4-エ絶好1-デ好2
 エ掛かり。半分適性欠け単騎逃げふたたび。あんまりにも単騎逃げなので3コーナー途中でファル子を捕まえてそのまま走りきった。調子もいいしそらそうなる。
フ不4-エ絶好1-デ好3
 フ掛かり。アナボデジタルとか。そういえばアナボ、今回初めて見た。っていうか1-1-7-0。結果、流石に逃げと競り合ってスピードを上げた絶好調エルに誰も追いつけなかった。そらそうよ。

 

1回戦1日目3回目(3-2)

フ不5-エ絶好4-デ好2(1着チョコボン)
 エ出遅れ。A-A大内地固め絶好調チョコボンいるが??? さすがに内枠ぶんで前にいかれ、エルも出遅れがかなり響く。デジたんもスキルが全て発動せず、3人とも全部事故ってしまった。つらい。
フ絶好1-エ好4-デ不2
 さっきので内部レート下がってないかなーって思ったけど、水着マルゼンとファル子を見るに全然そんなことはなかった。まあこのゲーム内部レートないはずなんですけど。地固め逃げはうちしか出してなかったのでハナは確保したが、逃げが多すぎてエルが前に出られない。だが今回は久々に《アングリング》が発動し、《プランチャ》合わせて逃げきった。
フ不5-エ好2-デ絶好3(1着先行エル)
 デ出遅れ。単騎逃げ。なんと《マイルコーナー◎》も継承固有3種類も全て条件を満たしたうえで発動しないとかいうド下振れ。どうしろって言うんだ。
フ好2-エ絶好1-デ不8
 エ出遅れ。ダートBで《狙うは最前列!》一本でとらえきってやろうという漢気正月オペラオーとか。ギリッギリハナを守り切って最速《STARDOM》。デジたんは完璧に前を塞がれたが、まあどうにかエルがやりきった。
フ不1-エ好6-デ絶好2
 エ出遅れ、フ掛かり。またかい、というかエルが差しより後ろにいるんだけど最大出遅れ+ヤバい不利を貰ってる。エル7番手のまま終盤に入るが、どうにかハナ差から《アングリング》《プランチャ》で逃げきった。えらい。

 

1回戦2日目1回目(4-1)

フ不7-マ絶好2-エ不3(1着水着マルゼン)
 マ出遅れ、フ掛かり。水着マルゼンが最大出遅れ、ファル子が出遅れ発動しない中で最大出遅れ。以上。単純に逃げ2、2人とも出遅れるとどうすればいいのかわからん。
フ好2-マ好3-エ不1
 エ掛かり。水着マルゼンが出遅れ出ない中でおそらく最大出遅れ。終始1-2-3を維持して、最終的には残り50mぐらいでエルが抜いた。
フ不7-マ絶好1-エ好4
 フエ出遅れ、フ掛かり。非地固めファル子とか。ファル子は出遅れが一生響いて先行より後ろにいた。どうにか理想的な水着マルゼンのランを達成したが気が気じゃない。
フ好3-マ不2-エ好1
 フエ出遅れ。ええ加減にせえよ。なお対戦相手の適性が3/6だったので、相手のファル子からハナを奪ってしまえばだいたい勝てる。
フ不1-マ絶好2-エ普3
 フ出遅れ、エ掛かり。大内ファル子とか新春ウララとか。出遅れたものの水着マルゼンの《地固め》が発動せず、そのぶん無理矢理前に出て最速《STARDOM》から後は流れで。固有が打てないのでエル抜いてもいい気がしている。マイルSだし純粋な走力があるから抜かないけど。

 

1回戦2日目2回目(5-0)

フ不1-マ好5-エ不3
 マが差しより後ろのスタート。ついでにマルゼンは《スリーセブン》が出ず。本譜ではいろいろあったが猛追してきたオグリからハナ差逃げ切った。エルも固有出なかったうえで不調なのにこんだけやってくれるんだから凄い。
フ好3-マ不1-エ好2
 エ出遅れ。ウララ以外ダートがEとかGとか、って方2人とマッチング。つまり適性は2/6。はい。
フ不1-マ絶好3-エ普2
 フ出遅れ。1/6で前に同じ。はい。
フ不2-マ絶好3-エ好1
 マ出遅れ。2/6。はい。
フ普5-マ絶好2-エ普1
 全員出遅れ。久々に書くことあると思ったらなんなんだ。水着マルゼンが《アングリング》踏み逃してエルの等倍《プランチャ》が刺さってワオーッ。

 

1回戦2日目3回目(4-1)

フ絶好2-マ普3-エ普1
 マエ出遅れ、エ掛かり。2/6。もうラウンド1だと書くことないんじゃないか?
フ好5-マ不2-エ絶好1
 マ出遅れ、エ掛かり。4/6なので書くことあるかなと思ったけど芸術的にハナを水マルが守ってエルの《プランチャ》がムーチョムーチョしたので結局書くことがなかった。
フ不1-マ絶好6-エ不2
 フ出遅れ。水マル&ファル子セットと対面。《地固め》ぶんで前に出て、ギリッギリ《STARDOM》でリード形成。そこから《スピードイーター》を上手く切って、どうにか《アングリング》まで繋げた。
フ好1-マ不3-エ好2
 スピ1000先行エルとか。そこそこコメントすることもない綺麗な逃げ切り。
フ普4-マ普6-エ好2(1着絶好調地固め水着マルゼン)
 フ出遅れ&掛かり。地固め水着マルゼンと初遭遇。出遅れと調子差が鬼ほど響いてハナを奪われ、あとはそのまま。やっぱり逃げを2枚出すとエルがキツい、っていうのはその通りではあるんだけど、結局こっちの逃げが相当沈んでないと1枚でもそんなに変わらないので悩みどころ。

 

2回戦1日目1回目(4-1)

フ好2-エ絶好1-デ不3
 エ掛かり。スピ1200ファル子とか。3コーナー途中できっちりファル子を差してうちのエルが先頭、そこからファル子が粘ってうちのエルだけ《プランチャ》。理想展開。
フ好2-エ不1-デ不8
 デジたんがごっそり内の後ろに押し込まれてどうしようもなくなるが、まあいつも通りのムーチョムーチョ。まだこの時間帯、加速スキルを持ってるウマ娘が少ない説がある。
フ不4-エ好1-デ絶好2
 フ出遅れ、エデ掛かり。《布陣》秋シチーとか。わりとファル子が出遅れた時点で「あ、終わった」と思ったが、《STARDOM》からギリギリ維持してハナ差で《アングリング》発動。相手のタイキに差しきられる寸前でどうにか引き剥がしに成功し、固有を有効加速で打てなかったエルが内から差しきった。ほぼ最速で《豪脚》《狙うは最前列!》を切った上で前が空いて突っ込んできたデジタルが追いつけないので、やっぱりマイルSって偉大なんやなって。
フ好3-エ普1-デ不2
 デ出遅れ&掛かり。パワー1100デジたんとか。実質単騎逃げ。コーナーで捕まりかけた瞬間に《スピードイーター》というクリティカルタイミング。あとは流れで《プランチャ》。
フ好8-エ不4-デ不3(1着先行エル)
 外に回されたぶんでファル子に前にいかれ、調子差ぶんでエルが負けた。なんかそれ以上に書くことはないんだけど、それ以上に書くことが無いというのが一番の問題。「運ゲー以外に特に理由もなく勝てない」ということは、自分で何も改善できない。

 

2回戦1日目2回目(4-1)

フ不2-エ絶好1-デ好3
 フ出遅れ。ファル子が大外。適性は2/6。まあ、はい。
フ普3-エ普1-デ普8
 フ出遅れ&掛かり。ファル子が大外。《アングリング》搭載逃げタイキとか、ダートBだがライスシャワーとか。「最高の立ち上がりを見せました」が煽りにしか聞こえん。チーム全員調子普通でかなり微妙な争いだったが、最終的にはどうにかなった形。さすがに先行勢のステータスも整ってきて、デジたんが前を塞がれて着外に沈むことが多くなってきた感じ。
フ好6-エ不5-デ好7(1着絶好調先行エル)
 フ掛かり。4つ内枠にいる絶好調地固めアンスキファル子。さすがに枠番含めて無理すぎる。でも運ゲーの差があっても勝てなきゃ勝てないんだよな……。というか絶好調-好調-絶好調はズルでは?
フ普9-エ好1-デ好3
 デ出遅れ、全員掛かり。逃げタイキとか。逃げタイキ増えてきたっぽい。ファル子が実質出遅れで唯一《地固め》を持っているのに先行勢よりも後ろ。どうにかエルが無理矢理1着を取ったものの、不安しかない。
フ普3-エ普1-デ普5
 デ出遅れ、全員掛かり。出遅れと掛かりが多すぎる。レースを何だと思ってるんだ。4コーナー途中で先頭を交代し、最長掛かりぶんで最後一瞬だけ失速したが逃げきった。

 

2回戦1日目3回目(4-1)

フ不2-エ好1-デ好3
 単騎逃げ。なんか固有の出なかったエルが固有の出たエルを差しきった。わからん。
フ絶好2-エ不1-デ好3
 エデ出遅れ。差し《紅焔ギア》型シチーとか。完全にいつもの。キャンサー杯のときにも思ったけど、似たような相手だったらかなり先行エルの再現性が高いのがいいところである。
フ普3-エ普4-デ好1
 水マル2名。なお両方回復なし。最終直線内枠でエルがファル子に塞がれ突っかかるという最悪の状況。秋シチーに差されたかと思いきや、その内からさらにデジたんが突っ込んで差しきった。なんとデジたん、今季初勝利である。ところで確認したら《狙うは最前列!》発動してなかったんだけど……。
フ普3-エ好1-デ好5
 《乗り換え》《最前列》《レコメンド》にマイルSまで乗せた絶好調デジたんとか。最終的にはまあいつものではあったんだけど、《狙うは最前列!》を発動したデジたんが前に高速でぶつかるアクシデント。やっぱガチャやな、という見解を新たにした。
フ好2-エ不5-デ不6(1着ウララ)
 エルが実質出遅れで差しの先頭と並んでおり、かつ《スピードイーター》も発動せずセーフティリードが困難だった。単純にステータスと差しガチャで一番外にいたウマが勝った。

2回戦2日目1回目(5-0)

フ不3-マ絶好1-エ不2
 ダートBが4人いるけど、ダートA-B間ってかなり差が無いか…?と思わないでもない。それはそれとして逃げがうちの2名しかいないので競り合ってガンガン差を広げる。《アングリング》は踏み逃したが、調子差もあって《プランチャ》1つで十分なリードがあった。
フ不1-マ好5-エ好2
 フ出遅れ、エ掛かり。ダートS水マルとか。大外出遅れのハンデをギリギリ《地固め》で捌ききり、相手の水マルの攻め手を《STARDOM》と《スピードイーター》でいなした。《プランチャ》が出なかったのでかなり怪しかったが逃げ切り。
フ絶好1-マ不2-エ不3
 マエ出遅れ。たぶん今回初めてのファル子3・水マル2の超逃げ場。エルはこの時点でしんどそう。《地固め》持ちはうちの2名だけだったので絶妙に前に出てハナをキープするが、まさかの加速は水マルの《プランチャ》のみというクソ下振れ。なお絶好調で押し切ったもよう。いいのかそれで。
フ絶好2-マ好3-エ不1
 マ出遅れ。デバフネイチャ、こんなところにもおるんか。でも適性上がってないと視界から外れてデバフ効かないような気がする。内側に入れた結果《アングリング》はファル子、そして途中で水マルを捕まえて等倍《プランチャ》に繋げたエルが勝ち。
フ普1-マ好3-エ好4
 マエ出遅れ。地固め水着マルゼンとか、相変わらずダートとマイルが上がってないデバフネイチャとか。逃げ2枚が内枠側。エルは出遅れが響くがスキルを切って外に行く事はできたがいまいち伸びきらず。中央を割って猛追してきた差しオグリを《アングリング》を踏み外したファル子がハナ差逃げきった。釣りあったらもっと楽じゃなかったか?とは思うが勝ったのでヨシ。

 

2回戦1日目2回目(1-4)

フ不5-マ好7-エ普3(1着差しデジタル)
 マ出遅れ。《STARDOM》が出ない・水マルが意味もなくめちゃくちゃ沈む・エルが終始3番手キープと考え得る限り最悪のパターン。しかも《アングリング》も発動条件を満たしておいて出ない。どうすればよかったのか。
フ絶好5-マ不7-エ普2(1着先行エル)
 マ出遅れ。これで水着マルゼンは跨いで5連続出遅れ。地固めダートSマルゼンにハナを奪われ、こういう時のカウンターに《グッときて》があるんだけど出遅れているので当然意味を為さず。結局外側にいたぶん抜きやすかった相手のエルが2番手につけ、うちのエルは3番手。なんなん。
フ絶好5-マ普4-エ普3(1着先行エル)
 さっきとほぼ同じステータスの人と当たってる。レース内容もほぼ一緒なので割愛。マジでコピペしたかってぐらい同じでビビった。
フ絶好3-マ好1-エ不4
 エ掛かり。4コーナー途中で先頭が水着マルゼンに変わって《アングリング》パターン。これでも多分《アングリング》が不発だったらぜんぜん負けるので、出さないわけにはいかないがエルのが強いという感想にはなる。
フ好2-マ不9-エ不4(1着先行エル)
 2度目の遭遇、ダートBチョコボン。あと絶好調地固め水着マルゼンがいるので多分この調子だと負ける。《スピードイーター》と《レコメンド》がほぼ同時に発動してどうにかハナを守り通した水着マルゼンが華麗に《アングリング》を踏み外す。ホンマ。正直この5戦中2敗は相手が強かったけど2敗は《アングリング》出なかったから負けてる。というかマルゼン、ロクに仕事をしない。ファル子をつついて《STARDOM》を誘発させることすらしない。

 

2回戦2日目3回目(5-0)

フ不1-マ好8-エ不6
 地固めファル子とか追込デバフデジタルとか。ファル子3人の競り合いで最速《STARDOM》が発動したのはうちのファル子でした。あとはまあデバフが鬼ほど飛んでましたが何事もなく。水着マルゼンさんはなんかのんびり中団走ってた。
フ絶好1-マ普6-エ普4
 マエ掛かり。まあ絶好調だしファル子がうまくキープして《アングリング》で勝った。やっぱりオグリの固有、今回の東京1600で先行策だと爆発力が足りない気がする。差しにするか、素直にガチャったほうが強そう。水着マルゼンさんはなんか以下省略。仕上げきれてないのが敗因か。
フ普2-マ絶好5-エ不1
 エ掛かり。固有の効果時間全部使ってギリギリでハナをキープしたファル子は華麗に《アングリング》を踏み逃すが、久々に等倍《プランチャ》。マルゼンさんとファル子を両方入れるのが良くない説は高いが、そこでファル子を抜く勇気は無い。まあ逃げ1名にしたら多分出遅れで世界が終わるんだろうけど。
フ普1-マ不7-エ普2
 デバフネイチャ無限にいるけど、差しへの対策だったらダートとマイル上げなくても大丈夫とかなんだろうか。ほぼ出遅れなうえに大外だったがファル子が最速固有からハナをキープ。《アングリング》から敵の援護射撃もあって先行と差しを突き放した。
フ不1-マ普3-エ普2
 大外分もあって水着マルゼンが先頭……かと思ったらファル子が抜いて《レコメンド》も発動しなかったのでファル子先頭。あとはまあウマなりに行ってゴールイン。結局平均4-1弱に収まるのなんか納得いかないし、石的には損なんだよな。

 

苦渋の決断

一番勝ち筋が強いのがマイルSもついているエルである以上、《プランチャ》の2位条件を達成しやすいほうが圧倒的に勝ちやすい。《プランチャ》を発動するには投げた逃げのどちらかあるいは両方が沈んでいる必要がある逃げ2枚よりも、逃げ-先行-差しのほうが勝ち筋を可能な限り多く残したうえで終盤に入ることができる。また期待された水着マルゼンの《STARDOM》誘発要素だが、周りのレベルが上がれば上がるほどその必要が薄くなり、むしろエルの固有を出させないデメリットのほうが目立つようになってしまった。決勝は一発勝負であり、相手にもよるがハイリスクハイリターンの保険をかけるよりも安定性を取ったほうが幾分か精神的に楽である。

よって逃げは1枚、かつパワーと固有の安定感からスマートファルコンを採用し、決勝の3枠目はアグネスデジタルにする。

 

決勝

[1]○アグネスデジタル-差し

[2]▲オグリキャップ-差し

[3]▲メジロマックイーン-追込【シンガリ用E評価・適性×】

[4]○オグリキャップ-差し

[5]○秋ゴールドシチー-先行

[6]自アグネスデジタル-差し

[7]▲アグネスデジタル-差し

[8]自エルコンドルパサー-先行

[9]自スマートファルコン-逃げ

 

1-2-5-1で前めが浮く形。というか差しが多すぎるし全員適性がガチガチ。シンガリ役のマックイーンはおそらく差しの《アナボリック》調整だが、今回のマッチングだと結果いらなかった形に。というかデジたんはともかくあと2名が外枠すぎないか。単騎逃げでよかったまである。

フ掛かり。ファル子がほぼ出遅れレベルまで遅れたが、《地固め》搭載単騎逃げなので問題なし。ファル子が掛かった結果少し前に出てしまい、秋シチーが《STARDOM》を踏める位置までいかず後退。3番手のエルと場所を代わる形に。そこから《スピードイーター》できっちりエルの2番手を確定させ、ファル子の《アングリング》は踏み逃したものの等倍《プランチャ》+《マミートリック》+ほぼ同時発動した《前列狙い》がブッ刺さった。なお終盤開始時6番手だったのはうちのデジたんだった。ありがとう……。

 

 

 

 

 

勝敗記録

勝負:50/61

勝率:82.0%

 

勝ちウマ

ファル子:17

エル:28

初代デジ:1

水マル:4

 

負けたときの1着

逃げ 水マル:2

   チョコボン:1

先行 エル:6

差し ウララ:1

   デジタル:1

 

 

 

 

決勝と全体の反省

 

決勝レースについては種々の運がこちらに傾いた、という結論が最も相応しく思える。おそらく対戦相手の構築としては「逃げ/先行有利の盤面であれば2番手じゃないといけないエルコンドルパサーは潰れるだろう」「そうじゃなくとも先行エルよりも後ろ脚質の加速が強い」という積み上げからの編成だったのだろうが、本譜では1-2-5-1と極端に後ろに寄った編成になり、逃げと先行を和服ゴールドシチーがひとりで潰さなくてはならなくなった。その和服ゴールドシチーはかなり仕上がっていたが、そもそも掛かっていなくとも《STARDOM》が入っているスマートファルコンを1人で終盤までに潰すのは難しく、また唯一の先行だったエルコンドルパサーが逃げのスマートファルコン側と競り合う形になったので最終コーナーでひとり浮いてしまい《GET DOWN》が発動しなかった。差し勢もオグリも1名ほぼ最速《乗り換え上手》だったが、前のデジタル3名が壁になってしまい抜け出すのに時間がかかって最終的には1着と約3バ身差の3着。改めて後方脚質の基本的な不安定さ、そして「勝ち方」を備えたウマ娘のマークの重要性が明らかになった決勝だったと言える。

全体としては、実験的かつ急ごしらえのウマを半分採用したので当然勝率そのものは低くなった。これに関しては、水着マルゼンスキーの強みと弱みをしっかりと理解するための授業料だった、と思うことにする。1日目では安定してエルが勝ち、2日目では全体的にそこそこ満遍なく勝ったが明らかに不安定な周回もあるという、予想通りの結果になった。勝率そのものはそこまで変化が無いというのも興味深い。

おそらく全体勝率を見ても、キャンサー杯と同じく逃げ/先行が有利なチャンピオンズミーティングだった。今後の改修で緩和されるものの、差し/追込では終盤開始時点で前が開けているかが非常に運要素としてネックになっていたように思える。最終コーナーでスピードを上げる系のスキルは終盤開始地点の加速に吸われてロスが大きく、コーナーで横に展開するのが難しい以上その後に前が開くのを待つしかない。《前列狙い》である程度緩和できるとはいえ、結局は早めに発動しないと効果が無いうえに逆に外に回りすぎて距離をロスする可能性もあり難しいところだった。

ウマ娘の選択としては、やはり今回の逃げは《STARDOM》と《レコメンド》-《チャート急上昇!》のあるスマートファルコンがハナを奪いやすく、そこから《スピードイーター》で他の味方を支援できることも含めてかなり強かったと思われる。水着マルゼンスキーやバレンタインミホノブルボンは調子差/地固め差/パワー差がある際前に出られれば強い、という利点はありつつも、どうしても《レコメンド》を継承させるハードルの高さや一瞬でも前に出られた際のリターンの高さを考えると特にオープンリーグにおいてはファルコンに分があるように思える。逃げ2枚も競り合いでスピードを高められる以上おそらく作戦としては悪くないのだが、その場合《プランチャ》が発動しないことを考えて逃げ-逃げ-エル以外の先行or差しという構成がどうしても最適解になり、自分としては先行エルの勝ち筋を強く作った以上は逃げは1枚にしたほうが安定する、という結論になると考えられる。"1.0"の最後に水着マルゼンスキーを活躍させられなかったのは心残りだが、所持状況と構成に今回はうまくフィットしなかった。おそらく先行バが最速発動地点の関係で必ず有効加速になるものの固有発動条件が2位以内と厳しいエルではなく、最終コーナー後半で《GET DOWN》を発動させ持続を終盤開始地点に当てるのを狙いにいく和服ゴールドシチーなどであれば有効に機能したと思われる。

勝敗記録の点を見ても、やはり先行エルコンドルパサーが多く勝っている(自分が負けている)。単純に全プレイヤーの所持率が高いこともあり、遭遇率は凄まじかった。育成で手始めにエルコンドルパサーを妥協できるラインまで仕上げる、という選択そのものは悪くなかったと思われる。実際、最初に作ったエルコンドルパサーが最後まで走りきったうえに勝率トップであるため、今回育成リソース配分としてはそこまで間違っていなかったと思われる。そのぶんの余裕は水着マルゼンスキーで全て吹っ飛んだわけだが。

他に特筆すべき部分としては、通常衣装オグリキャップが想像以上に勝っているところを見なかったことだろうか。*11通常衣装オグリキャップは前評判としては固有の《勝利の鼓動》で加速ガチャに失敗してもある程度差しきれる、という所感を持たれてはいたが、実際にはスタミナが600で済むこともありスピードにかなり振ったうえで加速継承固有などを積んだ逃げ-先行バを相手にそれでも残り200mから一気に差しきる、という展開はなかなか見られなかった。もちろん加速スキルが発動していない相手なら差しきることは往々にしてあるのだが、加速スキルを積まれると僅かに届かないことも多かった。おそらく、思うよりもオグリキャップ最大の強みである《勝利の鼓動》の優位性が他の差しに対して小さかったのだろう。残り200m地点ではほぼ上り坂が終わっており実際に上り坂の途中でスピードが下がっている阪神レース場よりも相対的な速度差が発生しづらい、ダートであることによって全員がパワーを上げており芝のレースよりも結果として再加速にかかる時間が短い、などの要因も関係している可能性がある。もちろん、そもそも論として前述した通り差しは金加速の発動タイミングと目の前の開き具合に委ねるガチャになり、さらにオグリキャップはその中でも《豪脚》が積みづらく仕上げるのが難しいという前提はある。

また再三再四になるが、やはりダートウマ娘が少ないことから見るメンバーはほぼ固定になっていた。逃げはスマートファルコンと両マルゼンスキーに極稀にタイキシャトル、先行はエルコンドルパサータイキシャトルオグリキャップアグネスデジタル、差しは後者2名やウマネスト衣装エルコンドルパサー、両ハルウララと秋シチー。ダート/マイル適性すら満足に上がっていない出走バも多かったことから、やはり芝/ダート格差は大きい。ただしダートで活躍したウマ娘イナリワンシンコウウインディのみで、ダートDも数が多くはない*12。1周年でダートウマ娘の新規発表が望まれるところではあるが、果たして。*13

 

 

 

 

後書き

 

ということでアクエリアス杯は以上になります。既に次回の予告が地獄なのが見えていますが、ひとまずは休憩です。

ちょうど今回のアクエリアス杯の終了直後にウマ娘は大規模バランス調整が入り、根性の補正がより強調されたり育成ウマ娘やサポカのイベントによるステータス上昇が変更されたりバッドコンディションが治りやすくなったり終盤回復がごま塩程度とはいえ完全無効にならなくなったり特殊脚質が実装されたり100個以上のスキルに変更が入ったりする、ということで、世はアクエリアス杯までを"ウマ娘1.0"、調整以降を"ウマ娘2.0"と呼称するとまことしやかに言われています。

なので今回までのブログは、おそらく来月以降には役に立ちません。例えば根性をギリギリまで切り詰める育成方針だったり、脚質/距離コーナーをかき集めて先頭を狙うスキル構成だったり、そもそも逃げで強い水着マルゼンスキーセイウンスカイとバレンタインミホノブルボンをどう潰すかという選択肢だったり。そういったものは、大きくは変わらないにしてもほぼ全て過去の遺物になります。

ですが、考えていたことを無にしてしまうのは余りにも惜しい。そこには私(というよりも私が採用した作戦を考えていた研究勢の皆様)の努力があった。後から見返せばなんでこんな選択をしたのかわからないかもしれないけれど、必ず理由があった。それを記録する碑として、そもそもこのチャンピオンズミーティング記事たちは存在するのです。

今回の改修を挟むことで、ある意味ようやくこのブログの本懐がひとつ達成されると思っています。あの頃はどう戦っていたのか、懐かしみたくなったらまたこのブログを開いてください。タウラス杯とジェミニ杯については記事がありませんが、初期のブログからどことなく雰囲気を感じることができるでしょう。

初のチャンピオンズミーティングで手探りの中PvEではないレースの必要スタミナ目安の計算から始まったタウラス杯を、全員持っているうえにゴールデンウィークで大量にピースを配られたことで固有衣装を貰いやすかったゴールドシップばかりのジェミニ杯を、マイルと距離が短くなって加速スキルの重要性から【地固め】戦法が確立し魔改造セイウンスカイを捕まえるために先行エルコンドルパサーを出す必要があったキャンサー杯を、水着マルゼンスキーが初登場してすぐにハナと全てをかっさらっていったレオ杯を、アオハル実装によって要求ステータスがぐっと上がったヴァルゴ杯を、直前に実装されたマンハッタンカフェの《スタミナグリード》のせいでスタミナ要求量がてんやわんやになったライブラ杯を、初の重バ場でパワー不足に苦しみながら《彼方、その先へ…》のために掛からないよう大欅に祈ったスコーピオ杯を、タマモクロス直前実装も相俟って《直線一気》の強さと効果時間の儚さを改めて実感したサジタリウス杯を、初の短距離初の雪で重バ場のせいで高パワーと《登山家》が必須になり運に喘ぎながら育成を回していたカプリコーン杯を、そして初のダートにして改修直前でありダート適性持ちをガチャ更新のたびに待ちかねたキャンサー杯のリフレインであるアクエリアス杯を。

その中を私達は、確かに生きていたのです。

 

それではまた新たなウマ娘の世界か、他の記事でお会いできましたら。

*1:季節とバ場以外はほぼ変わらない。

*2:中盤に競り合うと速度が上がる。

*3:終盤に横移動速度アップ+加速度アップ。

*4:中盤に後方にいると回復

*5:先の3名4種に加えてエルコンドルパサー(通常/モンク)・オグリキャップ(通常/クリスマス)・タイキシャトルゴールドシチー(通常/和服)・マルゼンスキー(通常/水着)・ヒシアマゾン

*6:恐ろしいことにバレンタインデー衣装ミホノブルボンはダートがBでも勝つ、というグレードリーグの報告はあったものの、パワーを無制限に積めない以上オープンで同様の安定性を求めるのはやや酷だろう。

*7:具体的に今回の【地固めファル子】を想定した場合、《地固め》《逃げのコツ○》に加えて緑スキルの○を2つ取得して評価点が+666点ほど。これは適性アリの金スキル1つ+適性アリの白スキル1つよりも高いとされる。

*8:150ポイント以上安い

*9:2022/02/16時点で実装されているのはアドマイヤベガまで。

*10:当然アニバ政策の一環でツインターボが何かしらの形で追加されると散々言われていたし執筆時点で筆者もそう思っているが、何はともあれスズカである。スズカは固有のタイミングも修正され、マイルのコースであっても固有が終盤と被らず有効に発動できるようになる……と筆者は修正内容を信じている。

*11:決勝のオグリもマイルSなど強いウマ娘だったのだが、上述の通りやや精彩を欠いた。

*12:バンブーメモリーユキノビジンなど。

*13:筆者はホクトベガさんを待っていますし、カレンチャンが好きな知り合いのトレーナーは4番ちゃんを待っています。実際一番ありうるのは誰かと言われるとエスポワールさんか「青鹿毛ウマ娘」な気がしますが。