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ウマ娘の番組表を2024年版に改訂した場合にあたっての個人的な覚書

 

 

 

(諸々を飛ばしたい方は以下の目次をご活用ください)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前説

 

お疲れ様です。斬進です。気が付けば2月だしめっちゃ寒いし、全体的にやってられません。その割に昼ごはん食べた後日が差してくると鬼のように眠くなる。

そんなことはさておき、2月といえばすっかり生活リズムに組み込まれたウマ娘のアニバーサリーがあるわけで。知人と今年は誰が来るんだろうとか変更は何が来るかなとか、後方勢不遇の半年だった気がするとかいろいろ話していました。

そこで話題に上がったのが、ウマ娘の番組表……つまりレースの日程を現在のものに書き換える、という話でした。今年から実競馬はダート三冠路線の整備により南関東三冠のレースすべてが国内G1(Jpn1)の認定を受けるなど、かなり大きな変更があります。ついでに細々とした変更も含めて、その辺りをそろそろ一括で合わせないとどんどんズレていくのでは……という意見に関してなるほどとは思ったものの、実際問題けっこうな無茶だとは思いました。事実育成目標とかは今の番組表をもとに作られているわけですし。

ということで、変更点をわーっと並べて事実どれぐらいのラインなのか探ってみよう! ……というのが今回の記事の趣旨です。どれぐらいになるのかこの段を書いている時点ではそんなに予想がついていませんが、興味のある方はしばしお付き合いください。完全に自分の備忘録ですが。

 

 

 

 

 

前提

 

ウマ娘の番組表は「重賞などの日程は2018年の番組表」「一部日程調整やグレードについては京都の改修が行われていないほか様々な変更が行われなかったイフの2020年番組表」をもとにしていると思われる*1。ただし単純に上旬/下旬で前半ターン/後半ターンに振り分けるわけではなく、ゲームとしての調整を含んでいると考えられる。

筆者はゲーム制作未経験でありウマ娘をガチガチに極めているわけでもないので、以降新設・移動される重賞のターンの割り振りについては単純に前後半で振り分けている。そのためゲームバランスなどについては多少考察が荒くなる可能性があることをご留いただきたい。

また、上記の理由から「大きく並びが変わったわけではないが徐々に開催日程がズレたり週の変更があった結果ターンを跨いでしまった変更」(例:スプリンターズステークスは9月最終週~10月初週)などについてはそのまま、という前提で進める。

 

 

 

考察

 

芝重賞について

極端に大きな変更はないが、G3重賞としてウマ娘に登録されている東京スポーツ杯ジュニアステークス*2紫苑ステークス*3がG2に格上げになることが予想される。

獲得ファン数が増えるのが大きなメリットではあるが、現在のところ両レースとも目標に設定されているウマ娘が存在しない。そのためURA式シナリオでうっかりバレンタインやファン感謝祭で固有Lvを上げるためのファンが足りない事故を防ぐ……などといった明確な恩恵は受けられないものの、まああって損はないと思われる。

一応負になりうる影響として出走条件のファン人数も増えると思われる。東京スポーツ杯ジュニアステークスは350人から前ターンの京王杯ジュニアステークスと同じ375人、紫苑ステークスは1000人から同ターンのローズステークスと同じ1750人になると予想される。紫苑ステークスがメイクデビュー一発勝利から向かえなくなるが、URA式シナリオでは現在のところどんなに長くても夏合宿締切でファン数を稼ぐ目標があるので、問題が発生するほうが珍しいだろう。

 

 

ダートレースの新設について

現在ウマ娘の番組表に組み込まれておらず、中央所属の競走馬が出走することができ、国内グレードがついていて、さらに現在ウマ娘に実装されている地方競馬場で行われるレースはブルーバードカップ(クラシック1月前半相当のJpn3、船橋1800m)・雲取賞(クラシック2月相当のJpn3、大井1800m)・京浜杯(クラシック3月後半相当のJpn2、大井1700m)・不来方賞(クラシック9月前半相当のJpn2、盛岡2000m)・羽田盃(クラシック4月前半相当のJpn1、大井1800m)・東京ダービー(クラシック6月前半相当のJpn1、大井2000m)の各グレード2レース。

これらがダート三冠路線の整備に伴って昇格されたということもあり、クラシック級の前半に固まっている。元からダート路線は全日本2歳優駿からジャパンダートダービーまでの間に3レースしか重賞が存在せず、この期間に走れるレースが存在するのはシナリオギミックによってはいい方向に振れることも多いだろう。そもそも単純にファン数稼ぎなどにおいてもグレードの高いレースに出られるほうが当然いい訳で、現在この6レースに出走経験のあるウマ娘が発表されていないということもあって増えるぶんには問題がないだろう。他のレースと重なる場合でも、G1以外はダートに走れるレースが増えたほうが嬉しいし、G1はG1である種しょうがない面もある*4

 

 

ダートレースの変更について・時期のみの変更

現在ウマ娘に実装されているレースのうち大きな開催時期変更のみがあったレースはクイーン賞(両年12月前半からシニアのみ2月前半付近へ)・エンプレス杯(シニア3月前半からシニア5月前半付近へ)・川崎記念(シニア2月前半からシニア4月前半付近へ)。

クイーン賞の開催回数が減ることもさることながら、ゲーム内ではG1扱いの川崎記念が大きくお引越し。ダートウマ娘がファン感謝祭用に走れるG1がひとつ減るほか、ワンダーアキュートホッコータルマエは目標レース。その中でもワンダーアキュートは「川崎記念の後スマートファルコンはドバイの国際G1に向かい、アキュートは大きな目標をひとつ失う」という展開のため*5、この変更が発生すると4月の前半に翌年3月のドバイに向かうことになって大きく話が食い違ってしまう。一応ドバイに行くための長期休養などと言えばどうにかならないこともないが……というのが所感である。

ゲームのバランスとしてはマイル~長距離走れるウマ娘が走れるG1を全て走る、という因子用育成をした際に肌荒れチャンスが1回増えてしまう。これもこれで育成が上手くいっていないときの足切りが厳しくなると考えれば、そこそこな影響があるかもしれない。

 

 

ダートレースの変更について・名称変更を伴う変更

ジャパンダートダービーについては開催がクラシック7月前半からクラシック10月前半付近に移行すると同時に名称が「ジャパンダートクラシック」に変更になる。

名称変更の影響としてはロゴと出走時のロゴ3Dモデルの作り直し。そこそこな手間と見ることもできるだろうが、その辺の手間については浅薄な筆者の知識ではどうにも分からない、というのが正直なところである。

そして開催ターン変更に伴って、クラシック級マイルチャンピオンシップ南部杯と同ターンに開催されることになる。これによって5名のウマ娘がクラシック級のマイルCS南部杯に出走できなくなるが、シニア級のほうには全バ出走可能。クラシック級10月前半に開催されるレースはすべてシニア級の同ターンでも開催されるため、この場所であれば大きな弊害は出ない(アグネスデジタルの特殊出走イベントとスマートファルコンの地方巡業イベントが回収しづらくなるぐらい)。ただ「ついでだし他の三冠競争3つめと同じターンに開催しよう」となった場合は菊花賞秋華賞が潰れることになるため注意が必要。

 

 

ダートレースの変更について・距離変更を伴う変更

マリーンカップが両年12月前半ターン開催からシニア級2月前半になり、船橋1600mから船橋1800mに変更。距離は200m伸びるものの3年目頭のG3で有効加速を気にすることはないだろう。この変更がされる場合川崎記念も移動している可能性が高いため、そういう意味でダートのバッティングを恐れる必要はないと思われる。そういう意味では開催回数も減ってはいるが影響そのものは小さいだろう。

 

 

 

ダートレースの変更について・開催地変更を伴う変更

さらに大きな変更としてレース開催地や距離変更を含むものが2レースある。

もっとも直接的な被害が出る変更がユニコーンステークス。開催時期がクラシック級6月後半からクラシック級4月後半に移動になるのに加え、開催が東京1600mから京都1900mに変更になる。ウマ娘では1801m以上を中距離と分類しているため、ダートマイルのレースがダート中距離のレースへ*6。そしてユニコーンステークスシンコウウインディタイキシャトルの目標レースでもあるのだ。シンコウウインディは中距離適性がBだがタイキシャトルはE*7。間に継承が1回しか挟めず5着以内目標でもあるため1着取得の難易度の上がり方は強烈。初期にはシンボリルドルフサウジアラビアロイヤルカップが話題になったりもしたが、いくらトレーニング期間があるとはいえ……感が否めない。追い打ちをかけるようにタイキシャトルの固有二つ名「最強マイラー」はユニコーンステークスの勝利が条件*8のため、何を言っているんだお前は状態になってしまう。

具体的なユニコーンステークスの回避方法としてはURA方式の育成目標に従うシナリオではタイキシャトルユニコーンステークスを特別開催として東京1600クラシック6月後半開催にすることだが、場所だけならともかくレース日時まで変更するのは類を見ないため実際にできるのか不明。実馬が「3歳限定戦のマイルなら何でもよかった」と参戦し快勝したレースだけに、そこまで苦戦を強いられるのも難しい問題である。

そして被害は少ないが甚大な変更を求められるのがTCK女王盃。こちらは「兵庫女王盃」と名称変更をしたうえで大井1800mから園田1870m*9に変更。ウマ娘に実装されていない園田に移設されるということは、園田レース場を新しく実装しない限りこのレースはウマ娘から消滅してしまうことになる。一応園田競馬場にはスマートファルコンが優勝したJpn2兵庫ゴールドトロフィーコパノリッキーが優勝したJpn2兵庫チャンピオンシップなども存在するためできなくもないが、1870mの終盤開始が残り623m付近とかいう端数のヤバそうな数字になる。

 

 

その他細々とした変更

各種賞金額が変更になる。主にG1級競争に関しては増額の一途を辿っているため、おそらくそれに合わせて決められている取得ファン数に関しても増えると思われ、様々な事故が減る可能性は高い。

ただし軽く調べただけだが、中央開催の中でもレパードステークスは賞金が下がっている。ホッコータルマエの育成目標であるため、こちらはファンボーナスやレースの組み合わせによっては1レース増えかねない……という可能性もなくはない。無さそうだが。

 

 

個人的見解

芝重賞の格上げとダートレース追加に関しては問題が無さそうだが、それ以外の開催時期変更については(特に川崎記念ユニコーンステークスの)影響が非常に大きく、育成シナリオの改修と同時にしないと難しそうである。

確かに過去、特に初期勢の育成シナリオは後々に追加されたウマ娘によって拡張できるような内容も多く、リライトが待たれるところではある。しかしその作業によって新規ウマ娘のシナリオが遅滞するのは商業的・コンテンツ展開的にも厳しいところが多いことは容易に予測でき、それを考えると軽々にそういった調整をしてほしいというのも無責任なのだろうと思う。それが「現行に近い形にする」というゲーム的要素の薄い、なおかつ新規追加ではなく従来の要素の移動というのは、なかなかに費用対効果が望めるかは難しい。

 

 

 

 

後書き

というわけで今回はウマ娘の番組表更新の可能性について調べてみました! いかがでしたか?

……というわけじゃないですけどつらつらと書いてみたわけですが、やはり難しい。知人との話題としては「3周年で実装される新シナリオ以降は2024年の番組表でる」とか案が出たものの、どう考えても初心者やシナリオ読みに一番簡単なので適当にやりたい人切り捨てすぎだろになって却下という結論が出たり。やはり3年間これでやってて今から変えるのは並々ならぬ努力が必要ということになりそうです。それはそれとしてめっちゃ変わってる。

ズレていくとはいえ競走馬との時代のズレをうまく生かしたシナリオもあるわけですし、うまいこと消化してくれることを祈っていきましょう。

 

では、また何か思いつきましたら。

 

 

 

 

*1:フォワ賞ニエル賞凱旋門賞においても、ニエル賞が流行病の影響で中止されなければそれぞれ9月前半と10月前半にあたりそうな時期に開催されていた。

*2:ジュニア級11月後半、東京1800

*3:クラシック級9月前半、阪神1800

*4:もし実装するならクラシック三冠・トリプルティアラ・ダート三冠はすべて同じターン開催なのかなという気もする。

*5:だいぶうろ覚えなので間違っていたらごめんなさい。

*6:実際に京都砂1900mのレースはアルデバランステークスと平安ステークスが中距離レースとして実装されている

*7:現実のタイキシャトル号は中距離レースを1回も走ったことがないので盛られているほうという説もある。おそらくシニア級のサイレンススズカ周りの隠しイベントを回収しやすくするため。

*8:ユニコーンステークス安田記念を含むマイルの重賞で5勝以上し、うち1勝以上は天候(雨)で勝利かつ、マイルチャンピオンシップを5バ身差以上で勝利する

*9:誤植ではない。園田競馬場は自然地形によって中途半端なコース設定がまま存在する。