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鬼のように長い自分語りとデレマス二次創作について

 

(自分語りを飛ばしたい方は以下の目次をご活用ください)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分語り(前説)


お疲れ様です。斬進です。

最近インターネット上の知り合いが謎のブログ開設ラッシュを起こしていて、一番ダメな記事を書くとこうなるんだよというのを示すためにこのタイミングで始めることにしました。あとは深夜テンションと自己承認欲求です。エサをあたえないでください。

とりあえず1つでブログを辞めても問題はないけど、今まであまりにも物事を継続してやってこなかった自分への戒めとして3つぐらいは記事を書きたいです。正直ネタはないです。自分でも書けそうなネタを募集しています。書けたらコミュ障やってないけど。

まずはひとつ何か書こうということで自分の趣味をいくつかメモ帳に書いた結果、びっくりするぐらいブログに書くと怒られそうな話題か先駆者のパクりにしかならなかったのでメモ帳を保存せずに閉じました。自分という存在の歴史ごとメモ帳はゴミ箱送りにされることすらなく電子の彼方へ消えていきました。ざまあみろ。

そういうわけで、まずは二次創作、特に最近(もう5年前らしい)よく見ているアイドルマスターシンデレラガールズの二次創作についてと、自分の好きな作品を列挙する記事をひとつ書こうということで、深夜も3時にこうしてキーボードを打っています。大学生に曜日の概念は無いし、死人に時間の概念は無い。締切の概念はある。助けてください。

 

 

 

 

自分語り(二次創作について)


そもそも二次創作にハマったのがまだ日本の必修科目にハレ晴れユカイが残っていた頃の話。まだニコニコはββだったし、家の回線は電話回線でした。当時『鋼の錬金術師』という漫画にドハマりしていた姉と自分は、金曜と土曜の夜親が寝静まった後や休日の朝早くにPCを起動してエドワードとウィンリイのSSを漁るという今考えても頭のおかしい行動を繰り返していました。当時からカップリング厨の気はあったわけですね。ちなみにある月電話代がバカにならなくなって数年間PCが家から撤去されました。

それから姉はうっかり事故(当時住んでいた近辺にあったマンガ書店・アニメイトで普通の本と間違って神田×アレンのアンソロジーコミックを買ってしまった)から腐女子もいけるし夢女子もいけるタイプのオタクになり、自分は特定のジャンルを決めずにSSまとめ系のまとめサイトでやったこともないゲームのSSを読んだりしていました。あと当時我が家はバイオレンス期で家族全員に話を合わせないと死にかねない状況だったため、姉の買ったBLアンソロジーを読んだりもしてました。「Oh、お隣さんおっぱじめちゃったネ~」じゃないんだよ。

その後バイオレンスやら受験やら鬱やら色々あって2015年は1月。アニメ版アイドルマスターシンデレラガールズが放映されることを第1話の開始30分前にTwitterで知ります。当時の自分のデレマスへの知識はほぼ皆無と言って等しく、「ヤンデレのまゆって子がいる」という今呟こうものならまゆP達から"詳細な説明"を受けそうなイメージはいい方で、「ショウコとキノコという双子アイドルがいる」なんていう某インターネット掲示板発祥の嘘をガチで信じ込んでいた始末でした。それでもとあるゲームで顔見知りだった人が「ヤバい、死にそう……」とかメチャクチャ深刻そうなツイートをしていたので、「実況ツイートをより楽しむためにつけてみるか」ぐらいのノリで0時にテレビをつけた訳でした。

 

いや、カプ厨のきらいがある人間が1話の卯月と凛を見てpixiv漁らない理由がありませんでしたよね。公園で卯月が桜持って凛に笑いかけて風が吹くシーンとか完全に『Love so sweet』か『CHE.R.RY』流れてましたもん。

それからというもの、毎週30分Twitterを眺めながらデレアニを見て、終了後にカップリングや百合に理解のある先輩(赤の他人)とダイレクトメッセージで延々語り合ったりして、新田ーニャはどうだのうづりんはどうだの、杏ときらりはアニメではユニット組まないのかだの語っていたわけです。

そうしているうちに3月28日、11話の放映日が来たのですが。始まる前、デレアニを見てる(うえに公式サイトを見に行かないタイプの)知り合いが、残りの2人は蘭子みたいにソロでやらせるのか、それともユニットを組ませてしまうのかと話をしていたのが今でも記憶に残っています。いわゆる信号機ユニットのNewgenerationsは兎も角、アニメ発の複数人ユニットはLOVE LAIKAが大人びたクール系、Candy Islandはまさにキュート系、凸レーションは原宿系となんとなく一貫しているのに対して、残った2人はまさしく何の共通点もない、ユニットの体を成すのか不安とまで言われていたからです。ただ「ユニット名の頭文字を取るとCI・N・De・RE・LL・Aになる」という推測が成り立つとするならば残ったのはAから始まるひとつのユニットだけだ、という予想もあって、実際自分は放映の瞬間までどうするのかと不安半分に思っていました。

はたして、そこに奇跡はありました。まさに奇跡的相性と書いてマリアージュ。すべてを吹き飛ばす圧倒的な存在。正直自分でもなぜか全くわからないうちに、Asteriskというユニットに、前川みく多田李衣菜という2人に、強く惹きつけられていました。ちなみにその日の先輩とのダイレクトメッセージの第一声は「みくりーな、ヤバくないですか?」「ああ、これは来たかもしれない」だった気がします。何目線だコイツら。

その後2週間で約束された終末が来るわけで、みくりーなの嵐は凄まじく吹き荒れました。そしてその中で、自分はついに本格的な二次創作というものに手を出してしまったわけです。4月11日に13話の放映があって、15日には最初の短文を先輩に送り付けてました。これ以降1年ぐらいは先輩1人に見せるためだけにネタを考えて物を書いて先輩に見せる生活をしていました。今考えるとメンヘラの極みみたいなことしてるな。シンプルに迷惑そう。

結局諸々の事情により2016年の夏ごろに複数人で共同名義を作ってpixivに短編を投稿するようになり、そのままの流れで今ここに至るという感じになります。文責に許可取ってないので名義は書きません。自分なんかのアイデアかつ偏屈の極みのような文責の文章よりももっといい文を皆さんは読んでください。そもそもこれはそういう記事ですね。

 

 

 

好きな二次創作の宣伝(知り合い含)


そういうわけで前置きが長くなりましたが、好きなデレマスの二次創作を並べて適当に感想をつけていくコーナーです。諸々に引っ掛かる可能性を検討した結果タイトルと作者名(敬称略)のみの記載となることをお許しください。目の前の板なり箱なりブラウザ機能付きゲーム機なりで調べていただければ幸いです。

あと題材のカップリングが明らかに偏っているとかそういうクレームは一切受け付けません。地雷を踏んだなら紹介者をアレしてください。作品に罪はない。キリスト並みに他人の罪を背負って生きていけ。

 

 

1.エンドロールには早すぎる / 福岡留萌

2015年4月から5月にかけてのみくりーな黎明期を疾走した偉大なる先達、福岡留萌先生のシリーズ完結作。ひたすら虚無との対話でみくりーなのネタを引っ張っていた時期に読んで自分のモチベーションにしていた一作。黎明期とは思えないみくと李衣菜の動き方に今でも憧れる。

書いた通りシリーズ最終作なんで初見の方は1作目から読んでください。

 

 

2.「だって、みく言ってくれないから」 / 河川敷

昔聞いた文責のイチオシ。ワンシーン作家の我らが文責(おおむねワンシーンしかネタを提供しない自分のせい)にとっての理想形のひとつって言ってた気がする。みくのセリフの短さやすこし柔らかめな地の文を含め、雰囲気作りが完璧。さらにネタもそれらにしっかりと合致していて、読んだ後に心が温かくなる一作。

 

 

3.Time Capsule / カズラ

こっちはネタ出し的にも読者的にもオススメな一品。百合趣味のある小説を書こうと思って考えて、なかなかフォーカスを合わせない部分に発想を飛ばせることの強さ。最後の一文を鮮やかな1枚の絵で〆るような描写も個人的に好み。カズラ先生の作品はおおむねこうなので作風なのかもしれない。その作風を文責に分けてあげてほしい。

 

 

4.終わりを告げたのはなぜ / ぬた

物凄く勝手かつ個人的な意見であり誉め言葉という意図ではあるけれど、ぬた先生は重い人間を書くのがとても上手な方という印象が自分の中にある。この作品も安部菜々木村夏樹というふたりの人間の、いわばありがちな結末のひとつとその続きを、序盤は雨とモノトーンで描くという雰囲気が印象的。

ちなみにこのぬた先生、今年の選挙活動でも用いられた「一斉○○」系のはしりとも言えるみくりーなハッシュタグ「#毎月26日はみくりーなの日」の考案者のひとりでもあられるとても偉大な方である。足を向けて寝られない。

 

 

5.それがあなたのくれたもの / 蛉民(れいみん)

自分の中でのみおあいマスターピースのひとつ。本田未央という人間の一種の危うさと、その危うさと優しさに起因するいい意味での独り相撲感に見事に引き込まれる。比喩などの表現のひとつひとつも特徴的で、文責には見習ってほしい。何回「ため息をひとつつい」てるんだお前。

 

 

6.ロングノート / negipo

ザ・ビビッドカラーといった感じの作家、negipo先生の作品の中でもそこそこにマイルドなやつ。イメージ的には赤系の原色ペンキを壁に叩きつけるようにして文章を描いている先生だが、これは多分筆で書いている。ただし無彩色と有彩色の使い分けは結構派手。

これを読んだうえで他の作品を読むと結構差があるように感じるかもしれないので注意して読んでください。

 

 

7.Alice in Bright World / 八神きみどり

質量と密度で襲い掛かってくるタイプの、どちらかといえばややありふみ要素のある橘ありすの小説。後半部は本当に読んでいて両肺の間のあたりが辛くなってくる。地の文の切り方、文章の並べ方ひとつひとつに気を配られている。

ちなみに2016年1月末投稿だが、2018年10月末に正式結成されたありふみユニットの名前はBRIGHT:LIGHTS。解釈の一致、あるいは運営にファンがいた説。

 

 

8.非実在性ありす症候群 / あおかび

徹底された反復と対比と前進の文章。ひとつの真理を、全ての登場人物を縛る鎖として一切の例外なく適用させ、そのうえでそれとどう反省するか、どう向き合っていくかを描いていく。自分は話を考えるうえで「物語に縛られない存在」を出したくなるので多分この作品のようなネタは一生出せない。あと身に覚えがありすぎて胃が痛くなる。

どうでもいいけどTwitterの鍵をつけてる状態で珍しくURL貼って感想を置いたらその後鍵外したタイミングで作者の方に捕捉されて「ち、ちがっ、そんなつもりじゃ……」ってリアルになった。

 

 

9.フレちゃんがうつになりまして。 / ヨミ。

説明不要の大作。構成と流れの完成形。詳細は伏すが神。実はデレマスを知る前に一回読んでいた。それでもその記憶が残っているぐらい、精巧に配置された文章。「色の揃わないルービックキューブ」は、永遠にこの小説を指すのだろうと信じられる作品。

インターネット掲示板連載版と物理書籍版(現在はpixivにて無料公開中)が存在するのでやや注意。内容はほぼ同一だが、後者の方が最新版で加筆・修正等が加えられている。

 

 

10.双葉杏の前日譚 / maron5650

語弊のある言い方をすれば、双葉杏という人間を損なわずに限界まで歪め、それを維持したまま双葉杏を描き切った怪作。精神面と肉体面において、ヒトのような何かと、何かのようなヒトが物語を紡いでいく。世界観を共有した「超常現象プロダクション」シリーズ第一作で、シリーズ全体は現在も連載中。

 

 

11.鮮やかなペール・ピンク / そいそうす

そいそうす先生のどこか淡いセピア色をしたような文体で、「光」や「そこにないもの」に重点を置かれるハートハーモナイズを描くシリーズの完結編。それでいてタイトル通り「鮮やかなペール・ピンク」を添えるような内容を両立させることに感動すら覚える。

前述したとおり同じ作者の方の短編集に掲載されていたきょうさきシリーズの完結編。ぜひ全部読んでから。

 

 

12.お返しはその日のうちに / 緋雲麗

ひたすらに甘酸っぱく、ひたすらに少女。梨沙の強がりと本音、晴の少年性と少女性というそれぞれ相反する軸を持った2人を完璧に描写し、それでいて物語としての完成度も高い。こういう文章を一度は世に出してみたいが、文章力が低すぎるため多分1回転生挟まないとこのレベルに到達できない。

 

 

 

おわりに


無計画に書いてたら12個になったのでキリがいいからこのあたりにします。本当はもっと紹介しないといけないSSはたくさんありますし、今回は無料で読むことのできるもの限定としたので『蒸機公演合同 クロックワークメモリーズ』や『幻燈夜話』、『やさしい両手』などBOOTHで買える薄い本もたくさん紹介したいのですがこの余白は狭すぎる。

とりあえずなにか思いついたら追記します。